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【南海トラフ地震 前兆!?】神奈川異臭騒ぎ 断層活動説はホントなのか

今年6月以降、神奈川県内で異臭騒ぎが立て続けに発生しています。
青潮説、ガス漏れ説、などテレビのワイドショーや新聞などでも大きく報道されましたが、その中で最も懸念されているのが「巨大地震前兆説」です。

今回は、この「異臭騒ぎ」と「巨大地震」がなぜ結びつくのか?調べてみました。

200件以上の通報

事の発端は、今年6月4日夜。神奈川県三浦市や横須賀市で、「ガス臭い」「ゴムが焼けたような臭いがする」「魚が腐ったような臭いがただよっている」といった通報が200件以上確認されました。横須賀市消防局によると、「気分が悪い」と訴え病院に運ばれた方もいらっしゃいます。またガス会社と共にガス漏れを調べたものの、原因となる事案は発見されませんでした。

その後も県内で異臭による通報は相次ぎ、10月12日にはJR横浜駅付近からの通報もあり、駅構内の一部で20分ほど入場規制される騒ぎにまでなりました。

巨大地震の前兆?

「異臭騒ぎ」が地震の前兆とされる理由は、相模湾付近は複数のプレートが複雑に絡み合っていることに加え、大きなガス田が広がっているとされているため、地殻活動が活性化することでガスが噴出すると想定されること、そして過去の大地震前にも同じような異臭騒ぎが文献として残っているためです。

絡み合うプレート

相模湾付近には、北米プレートとフィリピン海プレートが接する相模トラフがあり、そのトラフは東西で太平洋プレートとユーラシアプレートに繋がっています。つまり4つのプレートが複雑に絡み合う場所であり、過去に何度も大きな地震を引き起こしてきました。活断層が割れたり、プレートがこすれて剥がれたりすると異臭がするといわれていることから、「巨大地震前兆説」がSNSを中心に広まりました。

さらに不気味なのは2013年以降、三浦半島の城ケ島近くでの海底隆起発見、箱根の大涌谷での噴火、そして最近増えている千葉や茨城を震源とする地震もこの相模トラフ付近であることです。

過去の文献にも

1923年の関東大震災の後、内務省がまとめた文書の中に、三浦半島の城ケ島と浦賀でガスが噴出したとの記述が確認されています。また最近では阪神淡路大震災・東日本大震災前にも異臭があったことが、様々な書籍、記事となっています。

まとめ

今回の異臭騒ぎはその後、横浜市消防局の職員が異臭のする空気を採取することに成功、横浜市の発表によると「ガソリンなどの蒸発ガスに含まれる物質が検出された」ことが判明しました。直ちに健康への影響はないとしたものの、現時点では発生源や原因は分かっていません。

杞憂に終わることを願いつつ、周期的にいつ起きてもおかしくないと言われている巨大地震への備えは忘れてはいけません。

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