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正常性バイアスって?

正常性バイアスとは

社会心理学、災害心理学などで使用されている心理学用語で、自分にとって都合の悪い情報を無視したり、過小評価したりしてしまう人の特性を指します。

人間には危機を察知する能力が備わっていますが、この特性によって適切な判断ができず、結果、災害に巻き込まれることがあります。

具体例

①サーフィン中に沖合で地震が発生。陸でサイレンが聞こえているが、自分の周辺にいるサーファーは陸に上がる気配はない。そのため自分も気にせずサーフィンを続けた。

②電車に乗っている際にわずかに異臭がした。気にはなったが周りの乗客の言動・行動に特段の変化は見られなかったので、移動せず、その場にとどまった。

③イベント会場で耳慣れない音が鳴り響いた。銃声のようにも聞こえたが、身近にいる人達が気にしている様子もないので、そのままイベントを楽しんだ。

災害にまきこまれないために

上記はいずれも正常性バイアスがかかっている状態です。いずれの場合も生命を脅かすリスクに晒されている状況にも関わらず、回避行動をおこすことなく、その場にとどまっています。

災害にまきこまれないために正常性バイアスの特性を理解し、日頃から意識することが大切です。

自分の身は自分で守る。災害発生時はまず自分の身の安全を確保することに努めましょう。

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