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2022年度 災害不安ランキング

~不安に思う災害1位は「地震」、災害に不安を多く感じている年代1位は「40代」~

近年、地震や豪雨などの自然災害が多発しており、火災保険で対応する事故のうち6割超の原因を自然災害が占めるようになっています。(別紙【参考1.】

ジェイアイ傷害火災保険株式会社(代表取締役社長:金子和彦)では、皆様が災害のリスクを認識し、必要な対策を検討していただくことを目的として、防災の日にあわせて、各地域・年代の方々に不安に思う災害についてアンケートを実施しました。結果、不安に思う災害1位は「地震」、災害に不安を多く感じている年代1位は「40代」となりました。

また防災への取組み等のアンケートも併せて行い、別紙のとおりまとめました。

1.結果

①不安に思う災害ランキング

②災害に不安を多く感じている年代ランキング

注)

①複数回答となります。また、災害の種類は多岐に渡りますが、当調査では自然に発生する災害(落雷を含む)に限定しています。

②Q1.の「とても不安を感じており、被害に遭う可能性が高いと考えている」及び「やや不安を感じており、被害に遭う可能性があると考えている」と回答した方の合計(20代から60代を対象)

2.上記以外の結果サマリー

①災害で失うことに不安を感じる1位は「自身の生命や健康」

⇒詳細Q3.

6割超の方が、生命や財産を失うことに不安を感じていますが、「住み慣れた土地や日常生活」も48.4%と高い割合となっています。また、防災の準備が進んでいる方は不安が比較的少ない結果となっています。

②防災の取組み1位は「飲料水などの備蓄」、入手したい情報1位は「安否確認方法」

⇒詳細Q4. Q5.

「既に行っている」または「今後行いたいと考えている」防災の取り組みの1位は「食料や飲料水などの備蓄等」で3割弱の方が回答しています。今後入手したい情報の1位は「家族などの安否確認方法」で33.8%となっています。

③防災の取り組みが難しい理由1位は「災害がいつ来るかわからないので、緊張感を保てない」

⇒詳細Q6. Q7.

防災に十分に取り組めていない回答は78.3%と高い割合になっています。なお、災害への不安を高く感じている層であっても半数以上の方は取り組みが進んでおらず、不安が行動に必ずしも結びついていない結果となりました。

④保険に対する不安1位は「保険金がどの程度支払われるかわからない」

⇒詳細Q9.

地震及び火災保険に加入している方のうち、43.6%の方が保険金に関する不安、30.8%の方が保険金を受け取るまでの期間を不安に感じており、保険のわかりにくさを感じている結果となりました。

3. 調査概要:

①サンプル数:1,000名

②対象:20代~60代 各200名を以下の全国10地域において人口比で設定

    北海道、東北、北関東・甲信、南関東、北陸、東海、近畿、中国、四国、九州・沖縄

③方法:インターネット調査

④期間:2022年7月22日~7月24日

⑤設問:10問(上位表示の項目に回答が偏らないよう質問時に項目をランダムに表示)

4. 利用条件:

当記事内容は以下の条件を全て満たす場合に限り、転載いただくことが可能です。

①出典元として「ジェイアイ傷害火災保険(株式会社)」を明記してください。

②ニュース等の音声で利用する場合は「ジェイアイ傷害火災保険調査」と伝えてください。

③ウェブサイトで利用する場合は、弊社補償選択型住宅用火災保険「iehoいえほ」へのリンクを設置してください。https://www.jihoken.co.jp/kasai/ih/

④弊社の判断により、掲載の中止を依頼した場合は、速やかに削除をしてください。

以上

【別紙】

ジェイアイ傷害火災保険株式会社 2022年度 災害不安ランキング

設問内容

Q1. あなたは、災害に不安を感じていますか。

Q2. あなたが不安に思う災害について、あてはまるものをすべてお知らせください。

Q3. あなたは、災害によって何を失うことを不安に感じていますか。

Q4. あなたが「既に行っている」または「今後行いたいと考えている」防災の取り組みにあてはまるものをすべてお知らせください。

Q5. あなたが、災害に関して今後入手したい情報について、あてはまるものをすべてお知らせください。

Q6. あなたは、防災について十分に取り組めていると思いますか。

Q7. 防災の取り組みについて、あなたが難しいと感じる点は何ですか。あてはまるものをすべてお知らせください。

Q8. あなたは、災害時に建物や家財を補償する保険(共済含む)に加入していますか。

Q9. あなたが、災害時に建物や家財を補償する保険に対して不安を感じる事柄について、あてはまるものをすべてお知らせください。

Q10. 地震に関する保険について、あなたがご存知の内容にあてはまるものをすべてお知らせください。

   

Q1. あなたは、災害に不安を感じていますか。

(n=1,000)

「とても」「やや」を合算すると58.1%の方が災害に不安を多く感じています。

年代別に見ると40代が不安を感じる割合が最多の67.5%となっています。一方20代の25.5%が「まったく不安はない」と回答するなど、年代により、不安の度合いが大きく異なっています。

   

Q2. あなたが不安に思う災害について、あてはまるものをすべてお知らせください。

(n=882 ⇒Q1.で「まったく不安はない」と回答した人を除く。複数回答)

大半の方が地震への不安を感じていますが、台風などの風災や、豪雨などの水災への不安も高まっています。

地震以外の災害不安は地域により大きく異なります。台風の上陸が多い九州・沖縄にお住いの方は風災、また落雷の発生数も地域で差があり、北関東・甲信で不安が高い割合となっています。南海トラフ地震の影響が懸念されている四国や東海地方は津波への不安も高まっています。

   

Q3. あなたは、災害によって何を失うことを不安に感じていますか。あてはまるものをすべてお知らせください。

(n=882 ⇒Q1.で「まったく不安はない」と回答した人を除く。複数回答)

「生命」と「財産」がほぼ同率で上位ですが、大規模災害時には一瞬で奪われてしまうこともある「住み慣れた土地や日常生活」も約半数の方が選択しています。

後述の「Q6. あなたは、防災について十分に取り組めていると思いますか。」の結果と照らし合わせると、「十分に取り組めている」方は、生命や財産の不安が比較的少なく、準備を行うことで不安を多少減らすことも可能と言えます。

    

Q4. あなたが「既に行っている」または「今後行いたいと考えている」防災の取り組みにあてはまるものをすべてお知らせください。

(n=1,000 複数回答)

*①~④の各項目合算の順位としています。

防災の取り組みにおいて「既に行っている」「今後行いたい」ともに1位は②備蓄・整理の「非常用食料や飲料水、医薬品・マスク・日用品など」続いて①情報入手・シミュレーションの「スマートフォン設定」となりました。

また、③家屋対策はコストや手間もかかるため他の項目と比べて取り組みがあまり進んでいないようですが、(未実施だが)今後行いたいこととして、ガラスの飛散防止や耐震性能の確認などが挙げられています。

    

Q5. あなたが、災害に関して今後入手したい情報について、あてはまるものをすべてお知らせください。

(n=1,000 複数回答)

災害前に入手したい情報は「ハザードマップなど」が1位となっています。ハザードマップは、災害時に影響が想定される区域と避難に関する情報がまとめられたものであり、洪水、津波、土砂災害などを対象にしたものが作成されています。

国土交通省ではハザードマップのポータルサイトを公開しており、自宅や職場などの活動する地域を参照するとよいでしょう。https://disaportal.gsi.go.jp/

災害時に入手したい情報は「安否確認方法」が1位となっています。今年発生した大規模通信障害が記憶に新しいですが、災害時は通信環境が極端に悪化する場合があります。

災害用伝言ダイヤル(171)・災害用伝言版(web171)の活用や災害地域への連絡は最小限にする心がけなども求められます。

    

Q6. あなたは、防災について十分に取り組めていると思いますか。

(n=1,000)

「全く」「あまり」を合わせ「取り組めていない」と回答した方が78.3%になるなど、全体的に防災の取り組みが進んでいない回答となりました。

なお、Q1.で「とても不安を感じている」と回答した方のうち、「取り組めていない」割合は64.7%、また「やや不安を感じている」と回答した方のうち、「取り組めていない」割合は78.6%であり、不安はあるものの具体的な取り組みには至っていないという実態となります。

    

Q7. 防災の取り組みについて、あなたが難しいと感じる点は何ですか。あてはまるものをすべてお知らせください。

(n=1,000 複数回答)

1位は「災害がいつ来るかわからないので、緊張感を保てない」となりました。「天災は忘れた頃にやってくる」という有名な言葉もあり、できることからから取り組んでいくことが必要です。

また、上記回答者を年代別に分析すると、年代が高い順に回答割合が高くなっており、人生経験が増えるに従い、徐々に緊張感が薄れていく傾向となりました。

    

Q8. あなたは、災害時に建物や家財を補償する保険(共済含む)に加入していますか。

(n=1,000)

何らかの保険等に加入されている方が約2/3、未加入の方が1/3という結果になりました。

「Q2. あなたが不安に思う災害について、あてはまるものをすべてお知らせください。」と照らし合わせると、地震保険で補償される地震・津波・噴火を不安に思う方でも、該当リスクを補償する保険に加入されている方は3割にとどまる結果となりました。

     

Q9. あなたが、災害時に建物や家財を補償する保険に対して不安を感じる事柄について、あてはまるものをすべてお知らせください。

(n=1,000 複数回答)

不安はないとの回答が約3割となり、残りの約7割の方(複数回答)が、保険に対して何らかの不安を感じています。

1位と2位は保険金や補償内容となっており、改めて契約内容の確認が必要と言えます。3位と4位は保険金請求に関する不安であり、災害発生前から保険会社のホームページなどでの確認が必要となります。

また、火災保険の最長保険期間の短縮化(10年から5年)や自然災害多発による値上げなどもあり、保険料に対して不安を感じている方が18.8%となりました。 「Q8. あなたは、災害時に建物や家財を補償する保険(共済含む)に加入していますか」と照らし合わせると、地震及び火災保険に加入されている方のほうが、より保険金に関する不安が高くなっています。これは「保険商品をわかりやすく伝える」保険会社側の課題も表れていると考えられます。

     

Q10. 地震に関する保険について、あなたがご存知の内容にあてはまるものをすべてお知らせください。

(n=1,000 複数回答)

地震保険については、全般的に知られている内容の割合が低く、地震リスクが火災保険では補償されないことも25.8%の認知度にとどまりました。

また、「Q8. あなたは、災害時に建物や家財を補償する保険(共済含む)に加入していますか」と照らし合わせると、火災保険のみ加入の方のうち、火災保険では地震リスクが補償されないことをご存知の方が3割にとどまるなど、不安に思う災害内容とご自身で加入する保険内容の再確認が必要と言えます。

なお、地震保険に加入されている方で、上乗せ可能な商品の認知度も8%にとどまっています。地震保険では火災保険の契約金額の最大50%までの補償となっていますが、これでは全壊であっても再建することが困難になります。そのため東日本大震災の後に、差額の50%分の上乗せ補償が可能な商品が開発されています。

(注)火災保険でも地震火災費用保険金など、被害内容により一部補償される特約がありますが、補償内容が地震保険と比較して大幅に限定されているため、一般的な知識として上記の設問としています。

    

参考

【参考1.】火災保険(住宅物件)の事故件数のうち自然災害による原因が占める割合

*出展:損害保険料率算出機構「火災保険・地震保険の概況/火災保険住宅物件事故種別支払統計表(2016-2020年度を合計)」

*上記統計では落雷は自然災害以外に分類されていますが、当調査では自然災害に含んでいます。

*その他は、盗難、物体の落下、破損・汚損、電気的・機械的事故等に対する保険金を集計したものです(不明を含みます)。

*地震保険の事故件数は上記件数に含んでいません。

【参考2.】補償選択型住宅用火災保険選択型火災保険「iehoいえほ」

災害に対し、必要な準備は多々ありますが、その一つに保険加入があります。弊社では、不安に思う災害に併せて補償をカスタマイズ可能なインターネット専用火災保険「iehoいえほ」を取扱いしております。

【参考3.】弊社のSDGsへの取り組み

前述のとおり、現在火災保険の事故のうち6割以上が自然災害によるものとなっており、近年の異常気象と地球温暖化による気候変動との関連性も指摘されています。

弊社では国連で採択されたSDGs(持続可能な開発目標:Sustainable Development Goals)への取り組みを推進しています。現在は「紙がない保険会社」をキャッチフレーズに、ペーパレス・デジタル化に取り組んでおり、tabihoたびほ(リスク細分型特定手続用海外旅行保険)、iehoいえほ(補償選択型住宅用火災保険)などインターネットで申込可能な商品を強化しています。また、iehoいえほでは業界に先駆けて、通常契約時に必要な登記簿謄本をWEB上で確認可能なシステムを開発しており、併せて社内業務全般でもペーパレスに取り組んでいます。

紙の削減効果以上に電力消費が増加しないように併せて業務効率化への取り組みも強化し、貢献としては僅かかもしれませんが、少しでも皆様が不安を感じている自然災害の減少に繋がるよう環境を意識した保険会社を目指しています。

以上

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